自然葬という考え方は、高齢化社会の進む昨今メジャーになりつつあります。

あまりなじみのない言葉のようですが、海や川などへの散骨や樹木葬が含まれますと言えば、身近と言えないまでも聞いたことがあるのではないでしょうか。

墓地の問題は、都市部では深刻です。

両親と離れて暮らしている場合、菩提寺は遠く今後墓参に通うことが不可能なこともあります。

墓参にたびたび行っていなければ突然墓に入りたい、親を入れたいといってもすぐに了承されない場合もあるそうです。

すでに両親や親せきと疎遠となっている場合は、菩提寺に入れないことも。

そこで、自分が死んだあとの墓を用意しなくてはなりません。

しかし都市周辺では、すでに墓地が十分でない現状もあります。

そのようなとき、自然が豊富な仙台近辺でも、自然葬という選択はごく自然に生まれます。

樹木葬はシンボルツリーを選んでその根元や周辺に、遺骨をそのまま埋葬する方法です。

従来の区画に区切って家単位で墓石を立てる方法とは違い、仲の良かった仲間と一緒に眠ることも可能です。

家の墓に入りたくないという方にもお勧めです。

森の中の自分が選んだ木のそばで、季節の移ろいを感じながら眠ることができます。

遺骨をそのまま埋葬するので、自然に還ることになります。

子どもたちが墓を守る必要がないので、負担をかけることがありません。

またもしもその森や木がなくなったとしても、その種類の木を見るたび子どもたちや知人は思い出してくれることでしょう。